体操から広げる地域の輪大作戦 ~計画編~
こんにちは。
また少し期間があいてしまいました。
今回のブログは去年の秋頃からの活動を
”体操から広げる地域の輪大作戦”
と題してお伝えしていこうと思います。
活動開始後の悩み
派遣後3カ月頃から毎月、町のクリニックで体操教室を開始。
やる気満々で始めた一番最初の体操教室の参加者は、
な、な、なんと…
近所のおばあちゃん、ひとり・・・(´・ω・`)
今思えば、村の人たちが話すタイ語は南部方言が強くて聞き取れず、
タイ語を話せば発音もへたくそ、正直“えっ、ちょっと何言ってるかわからないんですけど”状態の正体不明な日本人が始めた体操教室に1人でも来てくれた事の方がすごい。
その現状を見ていた同僚の看護師さんが、近隣の方に声をかけてくれてそれ以降一定数の人数が集まるように・・・
めでたし、めでたし・・・
ではなく、
当の体操を指導する側の私の心境が、
この体操教室、村の人達からの需要が本当にあるんだろうか?
へとじわじわと変化。
(いやそんなん思いながら活動してたらあかんやろ!と今は思う。笑)
体操教室に来る高齢者の方々は、自分で興味を持って参加してくれているわけではなく
任地の看護師さんから促されて参加している方がほとんど…
いくらボランティアが、
健康にいいから体操やりましょう!
と促したところで、そこに任地に住む人たちの自主性がないと続いていかないんじゃないか…と開始半年くらいで気づいてしまったのです。
ただ、せっかく根付いてきた(のかな?)体操教室の習慣が途切れるのはもったいない。
ならなんとか出来ないかな、と去年(2018年)の9月頃から悩んでいました。
課題の整理
悩んでいても仕方がないので、
とりあえず、色んな立場になって考えてみる事に。
様々な立場
高齢者の気持ち
体操して何になるのかわからない
看護師さんに言われたから参加しているだけ
何言ってるかよくわからない日本人の日本式の体操は受け入れにくい
ボランティアの気持ち
元気な人が今の暮らしを継続する為にも介護予防体操を普及させたい
本当にここで暮らす人の為になっているのかな
ボランティア中心じゃなくて村の人達が中心となって実施してほしい
配属先(役場)の気持ち
高齢者支援を通して村で暮らす人々を元気にしてほしい
(地域の活性化を図りたい)
私の住む村の高齢化率は19.57%でもうほぼ超高齢社会!
2015年のタイの高齢化率が15.79%だったので全体よりも高齢化が進んでいます。
(「高齢化社会」は65歳以上人口が7%超、「高齢社会」は同じく14%超、「超高齢社会」は20%超もしくは21%超)
見えてきた課題解決法
様々な立場から見えてきた思いを踏まえて、
●体操の効果を可視化する仕組み
●自主的に参加したくなる仕組みや魅力の提供
●日本のやり方ではなくタイのやり方を重視する
●地域の人が中心となって実施する
この4つが満たされると私の活動時の悩みは解決できるはずなのではと考えました。
なら一体どうする?
色々悩んで思い付いた事、
それは…
私がひとりでやらなくてもいいやんーー!
って結論に到達。
とにかく一人でも多くの人に関わってもらった方がよそ事感がなくなって効果的なんじゃないか?
と派遣から約9カ月が経過して気づきました。
(気づくの遅くない?!笑)
なので課題を解決するためのアイディアと方法を提案して、細かい内容は村の人たちに任せよう、
村の人たちがボランティアの提案を”やらない”と決めた事はニーズからずれた事だ、
と思う事に決めました。
まずは、
①町営クリニックで働く看護師さんに、
オリジナル介護予防体操を作って、その体操指導の動画撮影を提案
②役場の同僚たちに
その動画を使って高齢者学校の生徒(高齢者)へ体操指導&3カ月ごとの体力測定で変化の記録を提案
③高齢者クラブの責任者と村長さんに、
高齢者学校で体操を実施していた高齢者が各自住んでいる村で先生になって地域の人に体操教室を実施していくのはどうかと提案
して回りました。
今後の事
今後この計画が一体どうなっていくのか、自分でもさっぱりわかりません。
予想外の方に転がっていくのか、
途中で消えるのか、
それとも続いていくのか…
とにかく、楽しい事が大好きなタイの人達が楽しみながら進めていけるよう自分の持ってる引き出しを全部引っ張り出して全力でサポートしようと思う限りです。