”介護・福祉職に就く人へ映画「つむぐもの」をオススメしたい理由3選”

こんにちは。

 

3年前に全国各地のミニシアターで1週間ずつしか公開されていなかった

映画「つむぐもの」

今年ようやくDVD&配信化が決定。

DVD&配信されました!

 

こちらからチェック↓

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実は、この時をずっと待っていました!

約3年前、地元のミニシアターで鑑賞して号泣…

(私の涙腺こんなに弱かったんかと思うほど。笑)

 

この映画「つむぐもの」本当に介護・福祉職関係者に強くお勧めしたいんです。

もう少し欲張って言うと、

医療や国際協力・技能実習生関連の職種の方にも見て頂きたい。

 

ってことで今回は”介護・福祉職に就く人へ映画「つむぐもの」をオススメしたい理由3選”をお送りします。

 

まず、この「つむぐもの」って一体どんなお話か簡単に説明します。

 

 あらすじ

福井県を舞台に、不遜で偏屈な性格で、妻を亡くして以来、誰とも心を通わせることなく生きていた和紙職人の剛生と、韓国からやってきた落ちこぼれで気の強い女性ヨナが出会い、徐々に心が通いあっていく様子を描いた作品。

www.youtube.com

  

あらすじを見て頂いたところで、

早速、順番にお勧めの理由を紹介していきましょう!

 

 

 

 まずひとつめは、

リアルな介護現場の状況が映し出されている

という事です。

 

犬童一利監督が実際に多くの介護現場へ取材を行い、

そこで感じた人材不足の問題や終身医療のありかた、

介護士さんたちの理想と現実のギャップの間で揺れ動く心の葛藤や

今の日本の介護が抱える問題点すらもリアルに描いています。

 

監督は、

「きれいごとをキレイに撮るだけの映画では介護の現実は伝わらない」

とインタビューで答えており、

介護や福祉の現場に携わっている人達が見ると

胸の痛むシーンや共感できる場面が多く盛り込まれています。

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https://ninchisho-online.com/archives/16166/


思わず利用者に手を上げてしまい

「介護は理想だけではやっていけない」

と現役介護福祉士が激しく訴えるシーンでは、

辛すぎて苦しくなるほど。

 

映画内では、本物の介護施設で撮影したシーンも多く、

そのシーンはエキストラ参加の介護士さんたちに

一つひとつ所作をチェックしてもらっていたそう。

 

介護のイメージって世間からするとあまり良いイメージがないと思われがちですよね?

 

しかし、介護の奥深さ、人と関わる楽しさなど

私たち介護に携わる人が頑張れている理由もしっかりと描かれているため、

口で説明するより、

この映画を一本まるっと観てもらった方が介護という仕事の本質を理解してもらう事が出来ます。

 

 

 

2つめは、

外国人の視点と化学反応

を実感することが出来るという事。

 

「福祉は”ふだんの、くらしを、しあわせ”にするもの」

と理想を語る新人介護士の涼香に対して、

韓国人のヨナは

「でも、おばあちゃん笑ってないよ」

と日本の福祉現場では思っていてもなかなか口に出せない事を言い放つ。

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https://www.kaigonohonne.com/news/article/1015

 

ヨナは日本の介護に携わる人達とは異なる文化と環境の中で育ってきて価値観も違います。

 

日本の介護従事者からみると非常識だと思うかもしれない彼女のはちゃめちゃな言動や型にはまることのない自由な介護は

いつしか剛生や周囲の人の気持ちを動かしていく。

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http://www.magichour.co.jp/archive/%E3%81%A4%E3%82%80%E3%81%90%E3%82%82%E3%81%AE/

 

アジアの国々には、

介護という言葉や職種がなくても

当たり前に困っている人に手を差し伸べる習慣が残っています。

 

だからこそ、うわべだけの介護ではなく、その人の本当にやりたい事を実現させるための支援を行える感性が身についているのかもしれません。

 

今、日本にはそんなアジア各国からEPA技能実習生制度で多くの人が海外から日本へ働きにきています。

 

その人たちに日本の介護を伝えるだけでなく、

私たちが介護を通して学ぶべきものも多くあるという事実に気づくことが出来るのもこの映画をオススメしたい理由のひとつです。

 

 

 

最後に、 

初心を思い出すことが出来る

という事。

 

 犬童監督が取材の中で「介護の仕事っておむつ替えとか生活介助をイメージする人が多いけどそれは業務に過ぎない。その人が最後までその人らしく人生を楽しめるようにお手伝いすることが介護の本質です」と、とある介護職員に言われたのだとか。

 

まさしくこの“その人が最後までその人らしく人生を楽しめる為のお手伝い”をヨナは当たり前に行うことのできる感性を持っています。

 

そして、きっと日本中の介護士さんたちが嫉妬してしまう程、こんな介護がしたいと強く思える介護の形がこの映画の中では描かれています。

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http://www.magichour.co.jp/archive/%E3%81%A4%E3%82%80%E3%81%90%E3%82%82%E3%81%AE/

 

介護は理想だけではやっていけません。

 

それでも介護職に就いた頃の誰かの人生を支える事のお手伝いをしたい

という気持ちや

介護や人との繋がりを通して自分も相手も変化していけるようなそんな介護がしたい

と思う気持ちを思い出させてくれるはずです。

 

 

 

超 個人的感想

ちょうど「自分に福祉は向いてないのかもしれない」と思い悩んでいたころ、この映画を観にいきました。

 

その頃の私は、時間に追われ業務を回すことに精いっぱいで、

こんな事をする為にこの仕事を選んだわけじゃないと何度も思っていました。

 

介護や福祉の仕事に疲れ果てた時、

理想と現実のギャップに心が折れそうになった時、

職場で笑えてないなあと、ふと感じた時、

 

そんな時こそ、立ち止まって是非この映画を観て福祉の現場に戻ってみてください。 

 

きっと、忙殺されて忘れかけていた

介護や福祉の本当の面白さや人と関わる事の楽しさを

再度、思い出させてくれるはず。

 

 また、これから増えてくる外国人労働者

単に労働力と捉えるのではなく、

ヨナと剛生のように世代も性別も国籍も超えて、

一人の人間としてお互いを尊重していける、

そんな未来になることをわたしは信じています。

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そして、より多くの人が、

”介護に携わる人達と利用者さんが笑顔で日々過ごせる環境”と

”これからの日本の介護の在り方”

について考えるきっかけとなって欲しいと思います。

 

 

長々書いてしまいましたが、

介護・福祉職に就く人、必見の映画「つむぐもの」

気になった方は、是非一度鑑賞してみてくださいね。

6月4日DVD発売&レンタル開始です!!

(すでに販売・レンタル&配信済です!)

 

 

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