「スマホを捨てよ本を読もう」 ~part3~

今回は、「スマホを捨てよ本を読もう」part3をお送りします。

 

最近読んだ、

アダム・グラント著 "GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代"

があまりにも衝撃だったので今回紹介していきます。

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 "GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代"ってどんな本?

 成功とは何か?

ところで、最初にこの本のタイトルを見て成功するとは一体どのような状態の事を差しているのか疑問に思いませんでしたか?

 

私は成功の定義が良く分からず、

 

成功するとは、「お金をたくさん持っている」ということなのか

 

それとも「仕事で成果をだす」ことなのか

 

はたまた「自由な時間を多くもっている」ことなのか、

 

結局、人それぞれじゃないのか!と本を読む前には感じていました。

 

もちろん、成功の定義は人それぞれで感じ方も違うし置かれている環境も違います。

 

ただ、この本で述べている成功とは「自分が望んでいることを叶えている」状態を差しており、その為にどのような行動を起こすとより自分の望んでいる状態に近づくことが出来るのかが書かれています。

 

 

本の内容

この本の内容を簡単に説明すると、人は3タイプの人間に分けられ、なおかつその中で自分の望んでいることを実現できた人には特徴があるそうです。

 

それを様々な検証と研究結果によって理論的に解説してくれているのがこの本なのです。

 

 

ちなみに、この本を読もうと思ったきっかけは、この動画です。

www.ted.com

作者のアダムグラントさんがこの本のさわりを話してくれています。

 

3つのタイプ

この本で書かれている3つのタイプについて解説していきましょう。

 

〇ギバー  :人に惜しみなく与える人

       常に人が何を必要としているかを考え行動している。

 

〇テイカー :真っ先に自分の利益を優先させる人。

       与えるより受け取ることの方が多くなるように行動する。

       長期的に見て自分がどれだけ受け取れるかで判断を行う。

 

〇マッチャー:損得のバランスを考える人。

       相手によって自分のスタンスを変えていく。

       与える量と受け取る量の一致を図る。

 

ちなみに世の中に一番多いのはマッチャーだそう。

そして、この中で一番収入が低かった人はギバー。

と同時に、一番収入が高かったのもギバーだった。

 

3タイプの特性だけ見るとどう考えてもテイカーが成功していそうなのに、なんでギバーがトップなのか??

そもそもギバーはテイカーに搾取されてしまいそうな気がしませんか??

 

世界のトップもボトムもギバーという不思議な結果がでているのですが、成功しているギバーにはとある特徴があったのです。

 

成功のカギ

本に書かれている重要な部分を自分なりに3つの要点に絞ってみました。

 

物事を円滑に進め目標を達成している人は「人脈作り・影響力・コミュニケーション」に特徴があるということ。

 

人脈作りのマインドセット

まず、人脈つくりには3つのメリットがあります。

 

・個人が持つ情報

・多種多様なスキル

・権力

 

他者が持つこれらの知識・専門的技術・影響力を協力してもらう事によって借りる事ができるようになるということ。

 

この人脈作りのコツとしては「リコネクト」が重要となってきます。

 

休眠状態の繋がりを復活させることは一から関係を始めるより「信頼感」があり、より

多くの情報をもたらしてくれるそうなのです。

(自分と近しい人・同じ境遇にいる人より少し離れた環境にいる人の方が新たな価値観や繋がりをもたらしてくれる)

 

また、この人脈つくりの上でギバーとテイカーには大きな違いがみられるのです。

 

ギバーとテイカーの人脈作りの違い

ギバー:自分が受け取りたいと思うものを与え、この人に自分はどんなことをしてあげられるだろうと考える。

 

イカー:「何かを手に入れたい」という目的で受け取ることを期待して助けてくれそうな人にだけ与える。ネットワークや人脈を目先の利益だけで判断。

 

 

例えば、初対面なのに何故か"なれなれしいなあ”と感じる人や頼み事がある時だけ愛想がいい人につい身構えてしまった事はありませんか??

 

それは相手が利己的な下心を抱いている事に感づいたからではないでしょうか?

 

そういう一面が見えてしまうと人は疑心暗鬼になってしまい、結果、協力も信頼もしない事で自己防衛を行います。

 

影響力のマインドセット

物事を円滑に進めるためにはいかに人に影響を与えられるかが決め手となります。

 

誰かにモノやサービスを買ってもらったり、アイディアを受け入れてもらう為には説得したり、その気になってもらわないといけません。

 

この影響力を持つには優位と信望を得ることが必要となってきます。

 

ここでもギバーとテイカーには大きな違いがみられます。

 

ギバーとテイカーの影響力の違い

ギバー :人から自然と尊敬・称賛され影響力を持つことが出来る

 

イカー:優位(人から有力で権威があると思われること)を獲得する事で影響力を獲得することに魅力を感じる。

 

コミュニケーションのマインドセット

人脈や影響力を築く上で欠かせないのが、コミュニケーションです。

 

コミュニケーションでは質問が大切と言われています。

 

質問することで相手の「話す喜び」を満たすことが重要になってきます。

 

またコミュニケーションにも物事を円滑に進めるためにはある特徴があります。

 

それは「ゆるいコミュニケーション」が成功のカギとなってきます。

 

ゆるいコミュニケーション

誰かを説得したり口説き落とすためには自信をもって強気に売り込まなければと思い込んでいませんか??

 

強気なコミュニケーションはその場限りの面接などでは効果的ですがチームワークを発揮する場面やサービス関係では、チームメンバーの尊敬や賞賛を失う要因となってしまいます。

 

ギバーとテイカーのコミュニケーションの違い

ギバー :相手に適切にモノを尋ね、その人と良く知り合いになることで信頼関係を築き上げニーズを知ろうとする

 

イカー:強気な話し方。会話を牛耳って、他の人が話していないのに周囲の人の事を分わかった気になる

(本来なら自分が聞き役に徹した方が相手が話す内容が増え相手を知ることが出来るが、自分が話せば話すほど相手を知ったつもりになり、相手を好きになる。)

 

物事を円滑に進め目標を達成するためには、自分で思っているより他者の協力が重要だということがわかります。

 

まとめ

 

 

この本を読んでみて、自分の望んでいることを叶えていくためには、思っている以上に他者からの影響力が必要になってくるという事がわかります。

 

その為にまず、自分自身が相手に与えていく事が重要なのだと書かれています。

文章にすると簡単ですが、これがなかなか難しい…

 

わたしはまだまだほど遠くて…つい、無意識に自分の利益や好き嫌いで判断してしまう事があります…(典型的なマッチャー)

 

意識せず、他者貢献できるような人を目指していきたいです。

 

 

 

最後に、この方を知っていますか?

植松務さん

もし知らなかったら騙されたと思って一度でいいので、この動画を観てください。

www.youtube.com

植松さんは、池井戸潤さんの小説「下町ロケット」のモデルとなった人物。

株式会社植松電機 代表取締役

民間で宇宙開発をおこなっている方です。

 

(つい先日ホリエモンが民間で日本初のロケットの打ち上げに成功してましたね!

 過去にインターステラテクノロジズは植松電機の技術を使用していたみたいです。

現在は無関係のようですが・・・)

 

くじけそうになったり、心が折れそうになったらこの動画を見てます。

何回見ても気持ちが揺さぶられます。

 

ギバーって多分こういう人のことなのかな。